特集:atwiki「AI画像生成・生成系AI 問題まとめwiki」wiki著作権画像生成雇用

「画像生成AIは何が問題なのか?」(atwiki「AI画像生成・生成系AI 問題まとめwiki」)

第1版・2026年9月30日・出典20件・レビュー未実施

目次
  1. 経緯
  2. 著作権法30条の4
  3. 中国のゲーム会社の「70%」と「10分の1」
  4. LAION-5B と Stable Diffusion
  5. NovelAI と Danbooru
  6. オプトアウト
  7. FANZA と DLsite の作品数の制限
  8. Science と Nature
  9. 正しい部分
  10. 未確認の事項
  11. 出典
  12. 版の履歴

画像生成 AI の問題を列挙した atwiki のページ(最終更新 2025年7月17日)から、事実として書かれ、一次資料で照合できる記述を7つ選び、条文・公式発表・訴状・社説と照らし合わせる。

照合した7つの記述の一つ(オプトアウト)

現在、画像生成AI「Stable Diffusion」に使用されているデータセット「LAION-5B」から任意のデータをオプトアウトが出来る仕組みが構築されているが、これはオプトアウトを実施している唯一のケースである。

照合の結果

照合した7つの記述のうち、著作権法30条の4、LAION-5B の規模、NovelAI の発言、Nature の方針の4つは出典と合う。中国の「70%」と「10分の1」は別々の人の話を一文にまとめたもので、オプトアウトの「唯一のケース」と Science の方針の記述は、最終更新(2025年7月)の時点の状況とは合わない。FANZA と DLsite の「一か月に一度」は、確認できた資料では裏付けられない。

経緯

atwiki「AI画像生成・生成系AI 問題まとめwiki」のページ「画像生成AIは何が問題なのか?」は、画像生成 AI の問題を「経済的側面」「法律的側面」「倫理的側面」「文化的側面」などに分けて列挙している。ページの表示では、最終更新は2025年7月17日、閲覧数は61,596である(2026年9月30日閲覧)1。

項目の多くは、評価や意見(「冒涜的」「より悪質」など)か、個別の出来事の紹介である。本項ではそれらは扱わない。事実として書かれ、条文・公式発表・訴状・社説などの一次資料と照合できる記述を7つ選んだ。冒頭に掲げたオプトアウトの記述は、その一つである。選ばなかった記述が正しいか誤っているかは、本項では判断していない。

7つの記述と照合の結果は次のとおりである。Science と Nature の記述は、ページの同じ見出しの下にあるため一つと数え、表では文章と画像で行を分けた。本項ではページの版の履歴を調べておらず、各段落がいつ書かれたかはわからない。そのため「合わない」は、最終更新(2025年7月)の時点の状況との比較である。

記述照合の結果
日本では AI への学習が合法とされている条文と合う。ただし条文には限定がある
中国で仕事は70%減少、報酬は10分の1数値は出典にある。別々の人の話を一文にまとめている。「70%」の集計の根拠は示されていない
LAION-5B の58億5000万点、うち数十億枚が著作物規模は公式発表と合う。「数十億枚」は訴訟の原告の主張
NovelAI は Danbooru で学習していると明言公式アカウントの投稿と合う
LAION-5B のオプトアウトは唯一のケース最終更新(2025年7月)の時点の状況とは合わない(OpenAI の例がある)
FANZA や DLsite は AI 作品の投稿を月1回に限定確認できた資料では裏付けられない
Science は AI が作った文章を盗作とした2023年1月の社説の趣旨と合う。ただし最終更新(2025年7月)の時点の状況とは合わない(2023年11月に開示を条件に認める方針へ改定)
Science は開示・承認があれば使用を認める講義資料の写しで読んだ社説には見当たらない。2023年11月の指針に近い
Nature は AI が生成した画像の掲載を禁止社説と合う

著作権法30条の4

「日本におけるAIへの学習が合法とされている」は条文と合う。条文には二つの限定がある

atwiki「画像生成AIは何が問題なのか?(AI画像生成・生成系AI 問題まとめwiki)」より 法律的側面 > 現状に則さない現行の法律(2026年9月30日閲覧)

海外では規制されていようが、現行の法律では日本におけるAIへの学習が合法とされているため日本のコンテンツの海外流出に歯止めが効かない

但し書きを無視して合法を謳い、無断学習が横行している

法令「著作権法(昭和45年法律第48号)」より 第30条の4(2026年9月30日閲覧)

著作物は、次に掲げる場合その他の当該著作物に表現された思想又は感情を自ら享受し又は他人に享受させることを目的としない場合には、その必要と認められる限度において、いずれの方法によるかを問わず、利用することができる。ただし、当該著作物の種類及び用途並びに当該利用の態様に照らし著作権者の利益を不当に害することとなる場合は、この限りでない。

二 情報解析(多数の著作物その他の大量の情報から、当該情報を構成する言語、音、影像その他の要素に係る情報を抽出し、比較、分類その他の解析を行うことをいう。第四十七条の五第一項第二号において同じ。)の用に供する場合

著作権法30条の4は、作品を鑑賞する目的でない利用(「享受」を目的としない利用)を、著作権者の許諾なしに認めている。その例として「情報解析」を挙げている2。AI の学習のための複製が原則として許諾なしにできる、という点で、ページの記述は条文と合う。

ただし条文には二つの限定がある。一つは、鑑賞する目的が併存しないこと。もう一つは、ページも触れている但し書きで、著作権者の利益を不当に害する場合は認められない2。文化審議会の小委員会がまとめた「AIと著作権に関する考え方について」(2024年3月)は、目的が併存する例として、学習データの表現をそのまま出力させることを意図した追加学習を挙げている3。

文化審議会著作権分科会法制度小委員会「AIと著作権に関する考え方について(令和6年3月15日)」より 5.(1)イ(イ)非享受目的と享受目的が併存する場合について(2026年9月30日閲覧)

既存の学習済みモデルに対する追加的な学習(そのために行う学習データの収集・加工を含む)のうち、意図的に、学習データに含まれる著作物の創作的表現の全部又は一部を出力させることを目的とした追加的な学習を行うため、著作物の複製等を行う場合。

同じ文書は、特定のクリエイターの少数の作品だけで追加学習する場合、その作品群が「作風」にとどまらず表現まで共通していることがあり、目的の併存があり得るとしている3。「但し書きを無視して合法を謳い、無断学習が横行している」は、特定の人や企業の行為についての評価であり、本項では照合していない。この文書は法的な拘束力を持たないと、文書自身が断っている3。

中国のゲーム会社の「70%」と「10分の1」

「70%」と「10分の1」は、出典記事では別々の人の話である

atwiki「画像生成AIは何が問題なのか?(AI画像生成・生成系AI 問題まとめwiki)」より 経済的側面 > 企業によるダンピング(2026年9月30日閲覧)

中国のゲーム会社ではイラストレーターの仕事は70%減少し、報酬は10分の1に引き下げられた

ページはこの記述に出典を付けていない。同じ二つの数値は、Rest of World(国際的な技術報道サイト)の2023年4月11日の記事にある4。

Rest of World「AI is already taking video game illustrators’ jobs in China」(2026年9月30日閲覧)

But since February, these job opportunities have vanished, Yu told Rest of World. Gaming companies, equipped with AI image generators, can create a similar illustration in seconds. Yu said they now simply offer to commission her for small fixes, like tweaking the lighting and skewed body parts, for a tenth of her original rate.

(…)

Leo Li, a gaming industry recruiter in Hangzhou, told Rest of World the number of illustrator jobs plunged by about 70% over the last year — not only because of regulatory pressures and a slowing economy, but also the AI boom.

本サイトによる訳

しかし2月以降、こうした仕事の機会は消えた、と Yu は Rest of World に語った。画像生成 AI を備えたゲーム会社は、似たイラストを数秒で作れる。Yu によれば、会社は今では、光の調整や歪んだ体の部位の修正といった小さな手直しを、元の料金の10分の1で依頼してくるだけだという。

(中略)

杭州のゲーム業界の人材仲介業者 Leo Li は Rest of World に対し、イラストレーターの仕事の数は過去1年で約70%急減したと語った。規制の圧力と景気の減速だけでなく、AI ブームも原因だという。

「70%」は、杭州のゲーム業界の人材仲介業者 Leo Li が語った数字である。対象はイラストレーターの仕事の数、期間は過去1年で、原因として規制の圧力・景気の減速・AI ブームの三つを挙げている4。「10分の1」は、フリーランスのイラストレーター Amber Yu 1人の話である。ゲーム会社は、彼女にポスターを依頼しなくなり、小さな手直しだけを元の料金の10分の1で依頼してくるようになったという4。

ページは、二人の話を「中国のゲーム会社では」を主語とする一文にまとめている。そのため、業界全体で仕事が70%減り、報酬が一律に10分の1になったと読める。出典記事は、報酬について業界全体の数字を示していない4。「企業によるダンピング」という見出しは、ページの評価である。

また、出典記事は「70%」が何を数えた数字か、どう集計したかを示していない4。数値そのものは出典にあるが、統計や調査による裏付けは示されていない。一方、Amber Yu は、2月以降ポスターの依頼がなくなったとも語っている4。ゲーム会社が AI を理由に外注を減らしている、というページの趣旨に沿う証言である。

同じ「70%」を扱った日本語版 Wikipedia の記述は、別の項「中国のイラストレーターの仕事の70%が失われている」(Wikipedia「生成的人工知能」)で照合している。

LAION-5B と Stable Diffusion

規模は公式発表と合う。「数十億枚の著作権で保護された画像」は訴訟の原告の主張である

atwiki「画像生成AIは何が問題なのか?(AI画像生成・生成系AI 問題まとめwiki)」より 倫理的側面 > 無断学習(2026年9月30日閲覧)

画像生成AIの殆どのベースとなっているStable Diffusionは、LAION-5Bというデータセットを学習している。このデータセットの58億5000万点の画像のうち、数十億枚の著作権で保護された画像が含まれているとされる。もともとはAI研究目的に、主にネット上からクロールされた画像群である。(米国でのStabilityAI/Midjourney/DeviantArtを相手取った訴訟の要因となっている)

LAION「LAION-5B: A NEW ERA OF OPEN LARGE-SCALE MULTI-MODAL DATASETS」(2026年9月30日閲覧)

We present a dataset of 5,85 billion CLIP-filtered image-text pairs, 14x bigger than LAION-400M, previously the biggest openly accessible image-text dataset in the world

(…)

We distribute the metadata dataset (the parquet files) under the Creative Common CC-BY 4.0 license, which poses no particular restriction. The images are under their copyright.

本サイトによる訳

CLIP で選別した画像とテキストの組、58.5億組のデータセットを公開する。これまで公開されていた最大の画像・テキストのデータセット LAION-400M の14倍の規模である。

(中略)

メタデータ(parquet ファイル)は CC-BY 4.0 で配布する。画像にはそれぞれの著作権がある。

「58億5000万」は、LAION の公式発表5と論文6の数字と合う。ただし数えているのは画像とテキストの組であり、LAION が配布しているのは画像そのものではない。配布物は、ウェブ上の画像の URL と、画像に付いていた代替テキストの一覧である7。

LAION は、画像にはそれぞれの著作権があると書いているが、そのうち何枚が著作物かは示していない5。「数十億」に対応する記述は、ページが括弧で触れている米国の訴訟(Andersen v. Stability AI)の訴状にある9。

訴状「Andersen v. Stability AI Ltd., No. 3:23-cv-00201(N.D. Cal.)Complaint」(2026年9月30日閲覧)

Stability downloaded or otherwise acquired copies of billions of copyrighted images without permission to create Stable Diffusion, including Plaintiffs’.

本サイトによる訳

Stability は、Stable Diffusion を作るため、原告らの作品を含む数十億の著作権で保護された画像の複製を、許可なくダウンロードし、または取得した。

これは原告の主張であり、裁判所が認定した事実ではない。ページの「とされる」は、誰がそう主張しているかを示していない。

「Stable Diffusion は LAION-5B を学習している」は、大筋でモデルカード(開発者による説明書き)と合う。Stable Diffusion v1-4 のモデルカードは、学習データを LAION-5B の英語の部分集合(LAION-2B(en))とその部分集合としている8。

Hugging Face「CompVis/stable-diffusion-v1-4 モデルカード」より Training(2026年9月30日閲覧)

The model developers used the following dataset for training the model:

- LAION-2B (en) and subsets thereof (see next section)

本サイトによる訳

モデルの開発者は、学習に次のデータセットを用いた。

- LAION-2B(英語)とその部分集合

NovelAI と Danbooru

「NovelAIは公式にDanbooruコンテンツで学習していることを明言している」は、公式アカウントの投稿と合う

atwiki「画像生成AIは何が問題なのか?(AI画像生成・生成系AI 問題まとめwiki)」より 倫理的側面 > 無断学習(2026年9月30日閲覧)

NovelAIは公式にDanbooruコンテンツで学習していることを明言している

X「NovelAI(@novelaiofficial)の投稿」より 2022年9月25日(2026年9月30日閲覧)

@NilaierMusic Since we are training on Danbooru, it also learns character names and their visuals.

本サイトによる訳

Danbooru で学習しているので、キャラクターの名前と外見も学習している。

ページがリンクしている NovelAI の公式アカウントの投稿(2022年9月25日、利用者への返信)は、Danbooru で学習していると述べている。記述は正しい。10ページが Danbooru を「無断転載サイト」と呼んでいる点は、本項では照合していない。

オプトアウト

「唯一のケース」は OpenAI の例と合わない。受け付けを約束したのも LAION ではない

atwiki「画像生成AIは何が問題なのか?(AI画像生成・生成系AI 問題まとめwiki)」より その他の問題 > AIデータセットから作品等を削除する際にオプトアウト制を採用する事の限界(2026年9月30日閲覧)

現在、画像生成AI「Stable Diffusion」に使用されているデータセット「LAION-5B」から任意のデータをオプトアウトが出来る仕組みが構築されているが、これはオプトアウトを実施している唯一のケースである。言い換えれば、オプトアウトを実施するもしないも生成AI企業のさじ加減次第であり、データセット内に不適切なデータが存在していても隠し通せることになる

オプトアウトとは、権利者が申請すれば、学習データから自分の作品を除く方式である。ページは、この仕組みを誰が運営しているかを書いていない。該当するとみられるのは、アーティストの支援団体 Spawning のサイト「Have I Been Trained」である。利用者はこのサイトで LAION のデータから自分の画像を探し、1枚ずつ「オプトアウト」の印を付ける。Stability AI は2022年12月、集まった申請を Stable Diffusion 3 の学習で尊重すると表明した11。

Ars Technica「Stability AI plans to let artists opt out of Stable Diffusion 3 image training」(2026年9月30日閲覧)

On Wednesday, Stability AI announced it would allow artists to remove their work from the training dataset for an upcoming Stable Diffusion 3.0 release. The move comes as an artist advocacy group called Spawning tweeted that Stability AI would honor opt-out requests collected on its Have I Been Trained website.

本サイトによる訳

水曜日、Stability AI は、次の Stable Diffusion 3.0 の学習データから、アーティストが自分の作品を取り除けるようにすると発表した。アーティストの支援団体 Spawning が、同団体のサイト Have I Been Trained で集めたオプトアウトの申請を Stability AI が尊重すると投稿したことを受けたものである。

尊重を表明したのは Stability AI であり、LAION 自身は著作権を理由とする削除の求めに応じていない。LAION は、そうした求めに対し、EU とドイツの法律にある研究目的のデータ解析の例外(TDM 例外)が自らに適用される、と答えている。個人データについては、EU の一般データ保護規則(GDPR)に基づく削除の申請を受け付けている7。印を付けてもデータセットから画像が消えるわけではなく、反映されるのは Stability AI の学習である11。

LAION「FAQ」(2026年9月30日閲覧)

LAION datasets are simply indexes to the internet, i.e. lists of URLs to the original images together with the ALT texts found linked to those images.

(…)

Links in your dataset show to my copyrighted data. I would like to have them removed.

LAION is a non-profit research organization that studies how learning algorithms work. Therefore, TDM exemptions are valid for LAION according to Art. 3 EU TDM exemption and §60d UrhG of German law, TDM exemption, for research.

本サイトによる訳

LAION のデータセットはインターネットの索引にすぎない。つまり、元の画像への URL と、その画像に付いていた代替テキストの一覧である。

(中略)

(問)データセットのリンクが、私の著作物を指している。削除してほしい。

(答)LAION は学習アルゴリズムの仕組みを研究する非営利の研究団体である。したがって、EU の TDM(テキスト・データ・マイニング)例外(DSM 指令第3条)とドイツ著作権法第60d条の研究目的の TDM 例外が LAION に適用される。

また、OpenAI は画像生成 AI「DALL·E 3」の公式ページで、今後の画像生成モデルの学習から自分の画像を除外できると案内し、申請フォームへのリンクを置いている12。「唯一のケース」は、ページの最終更新(2025年7月)の時点の状況とは合わない。ただし、この段落がいつ書かれたかはわからない。書かれた時点では状況と合っていた可能性がある。

OpenAI「DALL·E 3」より Creative control(2026年9月30日閲覧)

DALL·E 3 is designed to decline requests that ask for an image in the style of a living artist. Creators can now also opt their images out from training of our future image generation models.

本サイトによる訳

DALL·E 3 は、存命のアーティストの画風での画像を求める依頼を断るように設計されている。制作者は、自分の画像を、今後の画像生成モデルの学習から除外(オプトアウト)できるようにもなった。

なお、ページが挙げるオプトアウトの限界のうち、申請者の確認の問題は報道でも指摘されている。Ars Technica は、権利を持たない画像を本人確認なしにオプトアウトできたと報じた11。

FANZA と DLsite の作品数の制限

「一か月に一度だけと定められた」は、確認できた資料では裏付けられない

atwiki「画像生成AIは何が問題なのか?(AI画像生成・生成系AI 問題まとめwiki)」より 経済的側面 > 生産速度による市場の埋め尽くし(2026年9月30日閲覧)

FANZAやDL.siteは大量のAI出力による販売物の審査や対応に追われることになり、AI生成作品の投稿は一か月に一度だけと定められた

DLsite は2023年5月11日、「AI生成作品」の販売を一時停止した。理由として、対策やガイドラインの整備が追いつかないことを挙げている13。「対応に追われる」という記述は、DLsite については、ガイドラインの整備が追いつかないという公式の理由と重なる。ただし告知は、審査の負担には触れていない。

DLsite(株式会社エイシス)「AI作品の取り扱い一時停止について(2023年5月11日)」(2026年9月30日閲覧)

しかしながら、画像生成AI技術の急激な発展に対し、 対策やガイドライン・ポリシーの整備が追いつかなくなってきており、 現状のままAI作品の販売を継続することによる既存のクリエイター様への影響を考慮し、 一時的に「AI生成作品」の販売を停止することといたしました。

DLsite は2024年2月に「AI生成フロア」の新設を告知し、販売を再開した14。この公式告知には、作品数の上限は書かれていない。「1サークルあたり各月2作品まで」という上限は、窓の杜の記事による15。また、Scrapbox 上の利用者によるまとめ「各イラスト投稿サイトのAI作品の対応」は、DLsite のサークル向けヘルプから「各月1作品」を超える申請は登録を断る、という文を引用している20。ページの「一か月に一度」は、この時期のルールを指している可能性がある。しかしヘルプの本文は取得できず、いつの記載かも確認できなかった。

窓の杜「DLsiteに「AI生成フロア」が新設、すべてのAI生成作品の取り扱いが再開へ(2024年2月19日)」(2026年9月30日閲覧)

新設される「AI生成フロア」では、AI生成作品の申請は「1サークルあたり各月2作品まで」などのルールやガイドラインを設けることで、AIによって生成されたコンテンツの大量生産を抑制する仕組みが導入されている。

FANZA については、月1回に限る公式の告知を見つけられなかった。AUTOMATON は2025年11月、FANZA 同人が AI 生成作品を「1オーナーあたり月間3作品まで」に制限すると報じた16。この報道は、オタク総研の記事と利用者の X の投稿を根拠にしており、FANZA の公式告知は本項では確認できていない。これはページの最終更新より後で、上限の数も異なる。FANZA と DLsite を一括して「一か月に一度」とする記述は、確認できた資料と一致しない。

Science と Nature

「盗作」は社説の趣旨と合う。「開示し承認されれば使用できる」は、講義資料の写しで読んだ社説には見当たらない

atwiki「画像生成AIは何が問題なのか?(AI画像生成・生成系AI 問題まとめwiki)」より 専門家の見解 > 三大学術誌(Nature, Science, Cell)含む学術誌の対応(2026年9月30日閲覧)

Science誌の編集長であるHolden Thorp氏は、すべての論文の投稿は著者のオリジナル作品でなければならず、AIによって作られたコンテンツは盗作の一形態であると述べている。著者は、完全に開示し、Scienceが承認した場合のみ、このツールを使用することができる。

Science「ChatGPT is fun, but not an author(H. Holden Thorp、2023年1月26日)」(2026年9月30日閲覧)

For the Science journals, the word “original” is enough to signal that text written by ChatGPT is not acceptable: It is, after all, plagiarized from ChatGPT. Further, our authors certify that they themselves are accountable for the research in the paper. Still, to make matters explicit, we are now updating our license and Editorial Policies to specify that text generated by ChatGPT (or any other AI tools) cannot be used in the work, nor can figures, images, or graphics be the products of such tools. And an AI program cannot be an author. A violation of these policies will constitute scientific misconduct no different from altered images or plagiarism of existing works.

本サイトによる訳

Science の各誌にとって、「オリジナル」という語は、ChatGPT が書いた文章が受け入れられないことを示すのに十分である。それは結局のところ、ChatGPT からの盗用だからだ。さらに、著者は論文の研究に自ら責任を負うことを証明している。それでも、明確にするため、我々は今回、使用許諾と編集方針を改め、ChatGPT(その他のあらゆる AI ツール)が生成した文章は論文に使用できず、図・画像・グラフィックもそうしたツールの産物であってはならないと定める。また、AI プログラムは著者になれない。これらの方針に違反した場合、改変された画像や既存の著作物の盗用と変わらない研究不正とみなす。

本項は、この社説を science.org で取得できず、大学の講義資料として掲載された写しで読んだ。写しには「BASED ON AN ARTICLE BY」とあり、全文かどうかはわからない。science.org の原文とは照合していない。書誌と冒頭の段落は、論文データベース Europe PMC の記載と一致した。

Science の編集長 Holden Thorp は2023年1月26日の社説で、ChatGPT が書いた文章は「ChatGPT からの盗用」だと述べた17。「盗作の一形態」という要約は、社説の趣旨と合う。ただし社説は、論文の文章と図について述べたものである。

社説は、AI が生成した文章は論文に使用できず、図や画像も AI の産物であってはならないと定めた。例外は、研究のために意図して AI で作ったデータセットである17。写しの本文には、「完全に開示し、Scienceが承認した場合のみ」使用できるという記述は見当たらなかった。

その後、Science の各誌は2023年11月16日に指針を改めた。開示を条件に AI の支援を受けた文章を認め、AI が生成した画像は編集者の明示的な許可がない限り認めない、としている18。ページの「完全に開示し、Scienceが承認した場合のみ」という文は、2023年1月の社説よりも、この改定後の指針に近い。ページが依拠した TEXAL の記事が何を要約したかは、確認していない。ページは改定に触れておらず、最終更新(2025年7月)の時点の状況とは合わない。ただし、この段落がいつ書かれたかはわからない。

Times Higher Education「Science journals overturn ban on ChatGPT-authored papers(2023年11月16日)」(2026年9月30日閲覧)

The prestigious Science family of journals is reversing its ban on the use of ChatGPT and will allow authors to include content written by artificial intelligence tools in submitted papers.

(…)

“AI-generated images and other multimedia are not permitted in the Science journals without explicit permission from the editors,” continue the guidelines

本サイトによる訳

権威ある Science の各誌は、ChatGPT の使用の禁止を撤回し、AI ツールが書いた内容を投稿論文に含めることを認める。

(中略)

指針は続けて「AI が生成した画像その他のマルチメディアは、編集者の明示的な許可なしには Science の各誌で認められない」としている。

Nature が AI の画像を掲載しないとした点は、社説と合う

atwiki「画像生成AIは何が問題なのか?(AI画像生成・生成系AI 問題まとめwiki)」より 専門家の見解 > 三大学術誌(Nature, Science, Cell)含む学術誌の対応(2026年9月30日閲覧)

153年の歴史を持つ科学誌の「Nature」がAIが生成した画像の掲載を禁止すると発表

Nature「Why Nature will not allow the use of generative AI in images and video(2023年6月7日)」(2026年9月30日閲覧)

Apart from in articles that are specifically about AI, Nature will not be publishing any content in which photography, videos or illustrations have been created wholly or partly using generative AI, at least for the foreseeable future.

本サイトによる訳

AI を主題とする記事を除き、Nature は、少なくとも当面の間、写真・動画・イラストの全部または一部が生成 AI で作られたコンテンツを掲載しない。

Nature は2023年6月7日の社説で、AI を主題とする記事を除き、生成 AI で作った写真・動画・イラストを掲載しないとした。記述は正しい。理由として、出典の検証ができないこと、既存の作品の出典を示せないこと、同意と許諾、プライバシーを挙げている19。同じ社説は、文章については適切な注記を条件に AI の支援を認めている。

正しい部分

照合した7つの記述のうち、次の点は一次資料と合う。日本の著作権法が AI の学習を原則として許諾なしに認めていること、LAION-5B が58億5000万組の規模であること、Stable Diffusion が LAION-5B の部分集合で学習したこと、NovelAI が Danbooru での学習を公式に述べたこと、Nature が生成 AI の画像を掲載しないとしたことである2581019。中国の「70%」と「10分の1」、Science の「盗作」も、数値や語句そのものは出典にある417。

未確認の事項

  • 各記述がページに書き加えられた時期。版の履歴は確認していない。オプトアウトや Science の段落は、書かれた時点では状況と合っていた可能性がある
  • Science の社説の science.org 上の原文。サイトの確認画面により取得できず、講義資料として掲載された写しで読んだ。書誌と冒頭の段落は Europe PMC と一致した
  • ページが依拠した TEXAL の記事の本文と、「完全に開示し、Scienceが承認した場合のみ」の出どころ
  • DLsite のサークル向けヘルプの「各月1作品」の記載と、その時期(本文は取得できず、利用者のまとめの引用でのみ確認)。DLsite の「各月2作品」の公式な記載。FANZA の2025年11月以前の作品数の上限と、公式の告知の本文
  • OpenAI がオプトアウトの受け付けを始めた日付(取得したページに日付の表示がない)。Adobe など他社の方式は調べていない
  • Andersen v. Stability AI の訴訟の現状と、裁判所の判断
  • 「海外では規制されていようが」の当否。LAION は EU とドイツの研究目的の例外を根拠に挙げているが7、各国の法制は本項では照合していない
  • ページのその他の記述(事例、評価、意見)。本項では扱っていない

出典

  1. 「画像生成AIは何が問題なのか?」 atwiki「AI画像生成・生成系AI 問題まとめwiki」、最終更新 2025年7月17日閲覧 2026年9月30日、本文を保存
  2. 著作権法(昭和45年法律第48号)第30条の4e-Gov 法令検索、閲覧 2026年9月30日
  3. 文化審議会著作権分科会法制度小委員会 「AIと著作権に関する考え方について」、2024年3月15日閲覧 2026年9月30日、PDF を保存
  4. Viola Zhou 「AI is already taking video game illustrators' jobs in China」 Rest of World、2023年4月11日閲覧 2026年9月30日、本文を保存
  5. Romain Beaumont 「LAION-5B: A NEW ERA OF OPEN LARGE-SCALE MULTI-MODAL DATASETS」 LAION、2022年3月31日閲覧 2026年9月30日、本文を保存
  6. Christoph Schuhmann ほか 「LAION-5B: An open large-scale dataset for training next generation image-text models」 arXiv:2210.08402閲覧 2026年9月30日、要旨を保存
  7. LAION「FAQ」閲覧 2026年9月30日、本文を保存
  8. CompVis/stable-diffusion-v1-4 モデルカード Hugging Face閲覧 2026年9月30日、README を保存
  9. Andersen v. Stability AI Ltd., No. 3:23-cv-00201 (N.D. Cal.)、訴状、2023年1月13日提出閲覧 2026年9月30日、CourtListener の保存版 PDF を保存
  10. NovelAI(@novelaiofficial)の X 投稿、2022年9月25日閲覧 2026年9月30日、fxtwitter の API で本文と日時を取得
  11. Benj Edwards 「Stability AI plans to let artists opt out of Stable Diffusion 3 image training」 Ars Technica、2022年12月15日閲覧 2026年9月30日、本文を保存
  12. OpenAI「DALL·E 3」閲覧 2026年9月30日、中継サービス(r.jina.ai)経由で本文を保存
  13. DLsite「AI作品の取り扱い一時停止について」 株式会社エイシス、2023年5月11日閲覧 2026年9月30日、本文を保存
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版の履歴

  • 第1版 2026年9月30日 作成

本項は、AI(本版では Claude)が資料の収集・照合と草稿の作成を行った。編集担当による原典との照合は、本版では未実施である。